　むし歯は感染症です。生まれた時にはむし歯菌は口の中には存在しませんが、何らかの経路でほとんどの人が感染してしまいます。そして、むし歯は歯を溶かしてしまう病気であり、溶かされた部分は皮膚や血管のように再生する事ができません。そのため、むし歯になってしまったら治療が必要となります。

　当クリニックでは、最小の侵襲の治療、できる限り健康な部分は削らずに、なるべく、むし歯部分だけを除去する治療を行っております。

脱灰した表層象牙質にレジンが浸透・硬化し、歯質のコラーゲンやハイドロキシアパタイトなどの歯質構成成分とが絡み合った層

　従来から歯に詰め物をつけるには、セメントを用いてつけています。

この方法は合着といわれる様式になり、表面の凹凸の間にセメントが入り込み歯と修復物が固まる事で維持しています。

　これはレンガの壁を作る時にレンガ同士がつかないので間をセメントを流し込み壁を作るのと同様な方法です

　合着を顕微鏡レベルみると、隙間があり、長年かけてこの隙間からむし歯になってしまいます（二次う蝕）

　これに対して近年では接着歯学という学問が誕生し、樹脂含浸層を用いて機械的、化学的に歯と修復物を接着する事ができるようになり、二次う蝕の予防につながっています。